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小布施町のまちづくり

1.まちづくりの発祥

小布施町のまちづくりは昭和51年の「北斎館」開館から始まりました。浮世絵の巨匠葛飾北斎が晩年に小布施を訪れ、都合4回、3年間滞在し、祭り屋台の天井絵をはじめ数多くの肉筆画の傑作を残しました。それら作品の散逸を防ぎ、収蔵・公開するため美術館として建設されました。
開館当時、地方の小さな町での美術館建設の珍しさと、北斎の肉筆画だけを集めた美術館ということで、マスコミがこぞって全国へ報道し、注目を集めました。以来40年、町の文化拠点にとどまらず、北斎芸術の殿堂として全国屈指の美術館に成長してきました。

2.うるおいのあるまちがキーワードに

昔から文化志向の高い地域性に加えて、全国から人々が訪れることによって、歴史と文化の町に暮らすことの誇りが生まれ、まちづくりの気運が高まる中、「緑と水と歴史の町 暮らしに文化が息づく町 特色ある産業の町 そこに生きる喜びと誇りを感じる町」を将来像として、昭和56年に小布施町総合計画を策定しました。これをもとに、昭和61年の総合計画後期基本計画では、「うるおいのある美しい町」の一章を新たに設け、歴史や風土を踏まえた個性あるまちづくり推進の指針として「環境デザイン協力基準」を盛り込みました。また、北斎館など文化施設が集積する一帯を「ゆう然楼周辺歴史文化ゾーン」、北斎の天井絵で有名な岩松院、雁田山麓を「岩松院ふるさとゾーン」、町の玄関である駅周辺を「駅前さわやかゾーン」と定め、町と住民が協力してまちづくりを進めてきました。

3.起爆剤となったゆう然楼周辺歴史文化ゾーン整備

葛飾北斎を小布施に招いた高井鴻山の隠宅の公開復元を町が計画し、昭和58年、高井鴻山記念館「ゆう然楼」として開館しました。 
近隣の北斎館をはじめとする美術館群と老舗の栗菓子店が立ち並び歴史的空間をとどめるゆう然楼周辺の「町並修景事業」は、地域の特性を生かしたまちづくりをとの周辺住民からの提案を受け、昭和57年から62年にかけて整備が行われました。住民と町が町並み修景事業組合を設立し、お互いが責任を分担し合って進める「小布施方式」により、民家2軒と金融機関の移転、栗菓子店舗の新築等が行われました。それにより日当たりや風通しが悪く、車の騒音に悩まされていた民家は奥へ移転し、居住環境が良くなり、店舗等はゆったりとした駐車スペースが確保でき、広くなった歩道は特産の栗の木の角材を敷き、「栗の小径」としてくつろぎの空間となりました。
周辺は歴史風土と現代の建築技術が融合して再構築された、うるおいの居住空間へと生まれ変わったのです。

4.地域特性を生かしたゾーン整備

岩松院ふるさとゾーン

畳21枚分の北斎の大天井絵、福島正則の霊廟がある岩松院と雁田山山麓は、緑と歴史、そして町民の心のふるさとの地域です。岩松院の裏山 108haは昭和57年に郷土環境保全地域の指定を受け、岩石園、薬草園などの各種公園、せせらぎ緑道、石積み水路、ホタル池などを造り町民憩いの場としました。雁田山を中心に人々の心安らげるふるさとの原風景を大切にしたゾーン整備を進めてきました。

駅前さわやかゾーン

小布施駅前を、文化の町の玄関口にふさわしい景観にと整備を進めてきました。昭和60年に長野電鉄小布施駅舎が、町の協力依頼により、風土と歴史を考慮して瓦葺き、大壁造に改築され、平成2年には隣接のスーパーマーケットも町並みに調和した建物として新築されました。
駅前広場には落葉樹を中心に植栽を施し、住みよいまちづくりを誓うランドマークのタワーを設けました。周辺にはポケットパークを整備し、ここでは花づくりグループによる花飾りが行われ、四季折々に咲く花は通勤、通学者や訪れる人の心を和ませています。

5.全町に広がったまちづくり

ゾーン整備の波及効果は予想以上に早く現れました。町並み修景が行われたゆう然楼近隣地域の店舗や住宅も陸屋根を避け、切妻、大壁の建物が建設され、更には看板や街灯も落ち着いた様式に生まれ変わるなど、住民の自発的なまちづくりの輪が広がりました。
この気運は全町的に高まり、昭和63年には建設省の指定を受け、環境デザイン協力基準を具体化させた小布施町地域住宅計画(HOPE計画)を策定しました。その中では建物の景観や敷地、広告物や沿道緑化などについて、市街地や農村集落など地域ごとの誘導指針を示しています。平成2年には「うるおいのある美しいまちづくり条例」を制定し、まちづくり貢献者への表彰、助成制度を盛り込んでいます。更には住民向けに景観づくりの指針として「住まいづくりマニュアル」「広告物設置マニュアル」を発行し、地域の特性に合ったまちづくりが住民の手で進められるようになりました。
これらガイドラインの充実だけでなく、建築家や法律家、住民が構成する「住まいづくり相談所」や「まちづくりデザイン委員会」を設け、住宅等を建てるときの相談窓口としました。

6.3本の柱によるの花のまちづくり

花のまちづくり運動は、昭和55年から全町的な広がりを見せてきました。これは花づくりを通して人間優先の環境づくりを進めるとともに、うるおいのある町と心優しい人づくりを目指しています。平成元年からは「よそおい・福祉・産業」の花づくり3本の柱を町の主要施策に位置づけ、花のまちづくり町民海外研修視察(延べ 107名が渡欧、平成10年からは中学生まちづくり海外研修:フランス・ボージャンシー市を開始)の実施やフラワーコンクールを開催しています。
平成4年には花の総合情報発信基地として「フローラルガーデンおぶせ」を建設し、町内外から年間10万人を超える人が訪れています。
花の産地化を進めるため、全国でもトップレベルの施設内容を持つ花苗生産施設「おぶせフラワーセンター」が平成9年に完成し、新しい地場産品としての確立と販路拡大を図っています。
小布施町は今、特性を生かし「きらめく人時めくまち おぶせ21」を将来像に、一人ひとりが真の豊かさを実感できるまちづくりを住民と行政が一体となって進めています。

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